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多言語医療アクセス支援プロジェ...

2026/6/14

多言語医療アクセス支援プロジェクト

多言語医療アクセス支援プロジェクト

Multilingual Medical Access Support Project

外国人居住者や訪日者が、必要な医療情報に迷わずたどり着けるよう支援する多言語医療アクセスプロジェクトです。

このプロジェクトについて

日本で暮らす外国人や訪日者にとって、体調不良時にどの医療機関へ相談すべきか・どのように症状を伝えればよいか・保険や支払いはどうなるのか・何科を受診すれば良いのか——こうした情報は、日本語が十分に理解できない状況ではとりわけわかりにくいものです。医療機関側にとっても、限られた英語対応力や多言語対応体制の中で、外国人患者に正確な案内を行うことには負担が伴います。

日本医療福祉機構は、外国人居住者や訪日者が必要な医療情報にアクセスしやすくなるよう、多言語の案内文・問診導線・受診説明・医療機関向けオペレーション資料の整備を推進しています。単なる翻訳ではなく、日本の医療制度・受診行動・現場運用を踏まえた多言語医療アクセスの設計を行います。患者側と医療機関側の双方にとって使いやすい仕組みをつくることが、このプロジェクトの目指す姿です。

背景と課題

医療アクセスにおける言語の壁は、翻訳の問題だけではありません。症状の伝え方・受診する診療科の選び方・予約方法・受付での流れ・費用と保険の理解・緊急性の判断——複数の不安が重なることで、受診が大きく遅れることがあります。症状を正確に伝えられないことで、医師も十分な診断が難しくなるケースもあります。

医療機関側の課題も深刻です。受付スタッフや看護師が英語対応に不安を感じている場合、外国人患者への案内が個人の経験と判断に依存してしまいます。患者は不安を感じ、スタッフは負担を感じ、医師は限られた情報の中で判断しなければならない——この状況を変えるためには、「仕組み」としての多言語対応が必要です。

日本在住の外国人人口は増加傾向にあり、インバウンド訪日者数も回復・拡大しています。医療機関にとっても、外国人患者への対応は避けて通れないテーマになりつつあります。本プロジェクトでは、言語の壁を「乗り越えるべき個人の努力」ではなく、「設計によって解決できる仕組みの問題」として捉え、医療機関と生活者の双方に届く多言語医療アクセスを設計します。

主な取り組み内容

  • 多言語(英語を中心)の受診案内ページ制作

  • 症状説明・問診導線の英語対応整備

  • 医療機関向け電話対応・受付対応フレーズ集の作成(英語対応版)

  • 外国人患者向けFAQの整備(保険・費用・診療の流れ等)

  • ホテル・企業・自治体等との患者案内連携の設計

  • 医療機関ウェブサイトの英語ページ設計・制作支援

  • 緊急時対応と通常受診の案内整理(救急・一般外来の使い分け)

  • 支払い・保険(健康保険・旅行保険)・診断書に関する案内文の整備

  • 英語問診フォームの設計

  • 多言語医療アクセスに関するレポートの公開

  • 対応スタッフ向け基礎研修資料の作成

対象となる方・団体

日本に住む外国人居住者、訪日外国人旅行者、外国人患者を受け入れる医療機関、自治体・公的機関(国際交流協会等)、ホテル・旅館・宿泊施設、外国人従業員を抱える企業・団体、留学生が多い教育機関・大学、地域の医療・福祉関係者を対象としています。

整備・提供するもの

多言語受診案内ページ(英語中心)、英語問診フォーム、受付・電話対応マニュアル(英語対応版)、外国人患者向けFAQ、医療機関向け英語案内文テンプレート、ホテル・企業向け案内資料、緊急時・通常受診案内文、診断書・支払い・保険に関する説明文、スタッフ向け対応資料、関連レポートなどを整備しています。

情報発信の方針

本プロジェクトでは、多言語対応において、医学的な意味が誤って伝わらないよう、表現の正確性を最優先に設計します。翻訳の流暢さより、意味の正確さを重視します。

緊急性がある症状や重篤な状態が疑われる場合には、通常の受診案内ではなく救急相談につながる案内を明確に整備します。また、医療機関の対応範囲を超える内容については、対応可能な窓口・専門機関・公的サポートへの接続を前提とします。文化的な配慮についても、画一的な対応ではなく、状況に応じた柔軟な案内設計を心がけます。

今後の展開

多言語ページの閲覧状況・問い合わせ導線への遷移・医療機関での案内活用状況・外国人患者対応に関するフィードバック・連携先からの相談件数などを継続的に参照し、改善を重ねていきます。

対応言語の拡充(中国語・韓国語・ポルトガル語・タガログ語等)についても、地域のニーズや在住外国人の構成に合わせて段階的に検討していきます。具体的な取り組みや成果は、順次レポートとして公開していく予定です。

関連レポート

連携・協働に関するご相談

自治体、医療機関、ホテル、企業との多言語医療アクセス支援に関する連携・協働については、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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